
お待たせしました。HARMANから待望のカラーネガPHOENIX参上!
ILFORDブランドで有名なHARMANが2024年ついに独自のカラーネガフィルム[PHOENIX 200]をリリースしました。

まずはどんなフィルムなのかメーカーリリース文から。
「HARMAN Phoenix 200 は、本物の「アナログ」感を持つ新しい ISO 200 のカラーネガフィルムです。
このフィルムは、モバリーにあるハーマン技術工場で、乳剤からカセットまで全て自社で製造された、史上初のカラーフィルムです。これは重要で驚くべき快挙です。
この個性的で実験的なフィルムは、目立つ粒子と鮮やかな色彩を持つハイコントラストな画像を生み出し、その色合いは他のカラーフィルムと一線を画します。
DXコード付きのカセットとISO 200の感度を持つPhoenixは、ISO 100から400の範囲で使用できますが、安定した明るい光の下で最も良い仕上がりになります。明るい日差しや逆光で撮影すると、ハレーションが起こることがあります。
露出を正確に合わせることが、最高の結果を得るために重要です。
そのため、シャドウやハイライトのディテールを保つために、中間トーンを測光することをおすすめします。
フィルム撮影の楽しみの一つは、予測できないことを期待することですが、このフィルムは、独自の色調のネガや変的なコーティングまで、まさにそれを実現します。全てを予測しすぎず、この体験を楽しんでください。」

要約すると「HARMANが初めて乳剤から開発したカラーネガフィルムであり、驚くべき快挙!でもまだ実験的で暗いところは苦手だから明るい場所で撮って。逆光や強い光の下だとハレーションも出るよ!予測できない写真を撮れることが、本物の「アナログ感」!って感じでしょうか。
とりあえず、オリジナルの乳剤を塗ったフィルムの色がまず個性的。↑

f2.8 1000/1 ISO64 順光・晴天・屋外
コントラストの強い写真が撮れるのがこのフィルムの特徴。赤や黄色だけでなく、青・緑も全部強い。

f5.6 1/125 ISO100 逆光・夕方・屋外
確かに夕方の日差しの逆行では全体にマゼンタが強く、左の電柱にはハレーションも出ている模様。

f2.8 1/60 ISO100 暖色LED・暗め・室内
暗所ではなかなかのオレンジっぷり。でも、思いのほかしっかりと色を拾っている印象。

f2.8 1/60 ISO100 順光?・曇天・屋外
背景がややピンクに写っているものの、花の色のコントラストはキレイ。これが「本物のアナログ感」かな?

f2.8 1/500 ISO100 順光・晴天・屋外
露出のテストをしていた中で全体的に色を拾っていた一枚。これが設定を変えると・・・

f5.6 1/125 ISO100
こうなったり・・・

f2.8 1/125 ISO100
こうなったりする。
もうここまでくると夢の中のようなふんわり感。

f5.6 1/125 ISO100 順光・晴天・屋外
写真の腕もあるかと思いますが、きちんと正しい色を撮りに行くには、メーカーの仰る通り「安定した明るい光の下で最も良い仕上がりになります。」という事かと。
でも本当に予測できない色が出るのは撮っていてもとても楽しくて、1,2段明るく撮影する意識さえ忘れなければ、SNS等で上がっている「黄色味強め」の写真にはなりませんでした。
色をコントロールする作品撮りよりは、現像して結果を楽しむスナップ撮影に適している、そんな素敵なフィルムでした!